用途と仕上がりを考えた手間
2016/10/11

秋らしい柔らかな日差しが現場にも差し込んできています。秋の訪れとともに現場も仕上げ工事にはいっております。

室内には多くの木部が存在します。それは自然の風合いや、耐久性、加工性など様々な理由で採用されます。

たとえば、壁の床との接点にある巾木や、建具枠など耐久性が求められつつも、木部の存在感をできるだけ消したい部分などがあります。

そこには耐久性を配慮したウレタン塗装を、下塗りの後、上塗りを2回塗り重ねます。

それは磨耗性を上げるためでもありますが、ムラのある木部の吸い込みなどを計算して、できるだけ壁の風合いに近いツヤを消した自然な色に仕上げるためでもあります。

粘度の高い塗料を塗装し、施工回数を減らすと工程は減りますが、ボテっとした風合いになり、逆に壁より目立ってしまうことがあるため、壁に馴染む粘度で、何度にもわたって自然に塗装します。

 

また人が触れやすいところや、木の風合いを活かしたい部位は、ドイツの自然塗料OSMO COLOR(オスモ カラー)を採用しています。

オスモカラーはひまわり油、大豆油、アザミ油、そしてカルナバワックス、カンデリラワックスといった自然の植物油と植物ワックスからできた人体、動植物に安全な塗料で、食品と同じレベルの安全性があります。

これも格子組みなど、のちに塗りづらい部分は、先に下塗りや木口などの吸い込みの違う部分を重点的に塗装していきます。

 

自然素材を使用して、自然に見える空間を作るために、用途に応じて見えない手間を重ねていくことで、これからつながる生活を彩る場所となると信じて手間をかけていきます。