新緑生い茂る苦楽園の山麓に佇む住宅。建物自身は他社で建てられたのですが、緑豊かなロケーションと共に「畑がしたい」という施主様のリクエストにお応えして、畑のある庭を施工させいただきました。

単なる庭づくりでなく、四季の変化を見ながら2.3年かけてゆっくりとやって行きましょうとお話ししています。この日は、テラス周りの相談や近くの小川のお話しなど。
下草まで光が差し込みよう自然の木を剪定し、風景に溶け込ますこと。ご自分でやってみてもどこか不自然であったり、石を置いても同じように・・・難しいものです。

私も生け花や茶道を通じて、ようやく自然さを表現できるようになってきたつもりですが、利休の言った「花は野の花のごとく生け」そこにある花はまるで野に咲くようにと、華やかにするのはいいけど、肝心なものが物足りない。
ほんと難しいから面白いんです。
爽やかな木漏れ日の中「自然にはかないませんねぇ」と二人揃ってゆっくりとうなずいていました。