広がる山脈と美しい田が広がる神戸の山側。「農」ある暮らしを提案し、活動をつづけておられる淡河神影工房の古民家再生のお手伝いをさせて頂き、その後の様子を伺ってきました。

かつてこの辺りに広がっていた美しい棚田も、放置されていた事により竹に浸食されていた部分を淡河神影工房さんたちの手で、甦りつつあります。これは本当に根気と労力のかかる作業であり、頭が下がる想いです。

農を中心として、人とつながり合う活動を推進される拠点としての、今回の古民家。時には食事や宿泊も出来る様に、またサロンやイベントなどあえて「特に決まった用途がさだまってない」という多様なスペースをストレスなく使える様に改築するのは、難しくもありやりがいに満ちています。

料理で言うところの、いかにも改築しましたという「飾り切り」ではなく、何となく感じる快適さ、風情を残しながら現在の快適性を担保する「隠し包丁」の様な仕事。私たちはプロでないとやりづらいところを担当させて頂きました。これからご自身たちの手が入っていきます。どのような拠点になるかが楽しみです。