川西の山の麓に佇む紅葉の名所でもある高野山真言宗の満願寺。

本堂でもある金堂の柱の修繕をさせて頂いた事からのお付き合いで、これまでも境内の様々な箇所の修繕などをさせて頂いております。

そして、境内の彩りある景色や、ゆっくりと流れる時間そのものを楽しんでもらえる様な中国茶を楽しめる「かのん」という茶房をオープンされるという事で、境内の建物の一部を改装、増築の工事をさせて頂いております。建物の中にはいると「應」の文字が。住職に伺うと、来られたお客様に「おう!」という挨拶の為に掲げてあるという。

住職をはじめスタッフの皆様も、伝統文化に造詣が深く、遊び心のある方ばかり。畳の紋縁を部屋によって変えて、格を出しながらも、アンティーク家具や置物等で落ち着きながらも、リズム感のある空間に。

また建具の見附も出来るだけ細くして、存在感をなくし、境内のうつろう庭を愛でることができるように配慮しました。今回の茶房の為にトイレも新設し、これまでのいい文化と、快適性の両立を目指しました。

茶房「かのん」は、ひな祭りの3月3日にオープン予定。私も気持ちのいい風と共にゆっくり中国茶を飲みに行こうと思っています。