年の瀬もそこに見えてきた師走の最中、施工にて携わらせていただいた神戸市北区道場の大前家住宅が、第三回神戸市都市デザイン賞を受賞し、表彰式に出席させていただきました。

デザイン都市神戸を推進する一環として、神戸らしい景観やまちなみを形成している建築物を表彰する神戸都市デザイン賞において「まちのデザイン部門 ストック再生賞」を頂戴することができました。

神戸市の登録重要文化財としても指定されている大前家住宅は、新名神高速道路の建設のため移築され、新たな茅葺き住宅として再生されました。

評価されたポイントは、古材を可能な限り再利用し、自然素材を伝統工法で茅葺き民家を再生したこともありますが、古いものを残すだけでなく、現代の色彩や使い方をとりいれた部分でもありました。

またお茶会やコーラス会を開くなど、地域の人々にも古いだけでない茅葺き住宅を積極的に公開していることも評価されました。

この日は施主の大前様と、設計の「いるか設計集団」様と共に壇上に並び、表彰いただきました。

お二人と神戸副市長様とともに、にこやかに記念撮影をするなかで、住宅を作ることは景観を作ること、まちを作ることにつながるということを改めて実感することができました。

この度は関係者の皆様ありがとうございました。これからも建築に精進いたします。