最強寒波が関西を真っ白に染めていますが、現場は新年も元気に動いています。大工道具の差し金(さしがね)がモチーフになっている大きな屋根が特徴の住宅。

高知産の梁と吉野産の大黒柱が支える空間には、最長16メートルに及ぶ大屋根の存在感と、生活を大きく包み込んでくれそうなおおらかさを感じます。

大きな屋根に設置される窓の取り合いを慎重に仕上げます。

今回は天窓として屋根成りつくのではなく、垂直につく窓があります。屋根の勾配と窓周りの水平面など水の溜まりやすい部分があり、そこから絶対に水が建物に回らないように慎重に仕上げます。

透湿防水シートとブチルテープという資材を使用し、この段階で絶対に水が内部に入り込まないような仕舞いにすることが重要だと考えています。

水の回り込みを計算し、このシートで必ず水が外に流れると確認しながら作業を進めていきます。

あとはこの上に様々な仕上げをしていきますが、この段階で完璧な防水処理をしておくことが、のちの住宅の仕上げに影響してくると考えています。何気なく見える部分こそ、ずっと普通に使える仕舞いをしていきたいと考えています。