秋に上棟を宝塚にて行う予定のお施主様と共に、その住宅に使われる木材の産地と製材の過程を確認する為に、宮崎県都城市へ。

都城市は木造の船の材料である弁甲材として使用されて来た飫肥杉(おびすぎ)と呼ばれる、銘木の産地である。

その肥沃な黒土と豊富な降水量が油分が多く、虫がつきにくく、よく成長した木材を育てるという。

お施主様はお母様とお三人のお子様と共に来られた。雨の振る中、製材所を早速見学する。自分の家に使われる柱や梁がどうやって出来ていくのかを、お施主様に実際に見てもらうのは、単なる愛着を超えた木そのものの「物語」を体感してもらうには一番だと思っています。

子供の目に映る我が柱になるその木は、何十年と成長し、またその子供と共に成長していく。そういう体験をしてもらう事を大切にしたいと思っています。