兼用住宅として使っていた二棟つながりの建物を新たな一つの場に。
高槻でリフォーム工事を進めていた住宅が完成の日を迎えました。

住みながらの工事のため、お施主さんの普段の生活動線も考えながら、計画を立て、作業を進めてきました。

台所の壁や洗面所、2階の手洗いスペースのタイル張りの壁はレトロモダンな雰囲気で、懐かしい心地よさを作っています。

仕事で使っていた薬を入れる箱を再利用したり、器具を並べていた棚を使ったり、名残を感じる空間。

床材に使った杉は、足裏に心地よく、家族の一員である犬とも楽しく時間を共有できる住宅。

庭を囲って作ったドッグラン。
階段をスムーズに上り下りができるようにと作ったスロープ。
怪我をしないようにと犬用の扉を付けて配慮したり、玄関には犬の足洗い場を設けたりと
ワンちゃんと暮らす生活が健康的で、みんなが笑顔で過ごせるようにと考えられた住まい。

仕事柄、多くの本をお持ちのお施主さんご家族。
天井まで届きそうな本棚と階段の壁面の本棚が特徴的で個性的な空間を作っています。

今回の地震。大変心配しましたが「飾っていたぬいぐるみが落ちたくらいでしたよ」とのこと。
ホッとしました。

本棚のある風景は、優しく差し込む光とともに今日もゆるやかに時が流れています。