摂津・播磨の国境の地を占める要地であった神戸市淡河町。

豊臣の時代から市場が開かれ、有馬を目指す湯治客や、参勤交代の大名も利用したとされる湯乃山街道に淡河のまちのシンボルにもなっている淡河本陣がある。

しかし、いまはその立派な姿とは対照的に50年以上も空き家状態が続き、朽ちつつありました。

その歴史的に重要な佇まいの保存と、まちの拠点施設としての復元の活動をされている淡河本陣保存委員会さんから、従来の姿への修繕依頼の声がかかった。

この日はお掃除ワークショップと称して、まちの人による本陣の掃除ボランティア。こうやってまちの人が関わりながら、少しずつ本来の姿に戻る本陣は喜んでいるように見える。

職人でないと出来ない部分を弊社が担当する見積もりをする為に、屋根に上がると、これまで見た事のない様な七福神の瓦。建具も精緻な作りをしている。職人としての士気も高まりつつも、まちの為になる建築工房の本来の姿を考えるいいきっかけになりそうです。