掻き落とし
2016/5/23

新緑の里山も爽やかな初夏の日差しが差し込んできました。

あかい工房の新たな「場」であるモデルハウスもいよいよ佳境を迎え、外壁の左官工事を進めています。

里山の緑とよく馴染む「そとん壁」を採用しました。

この素材は、南九州高千穂地方に堆積するマグマの天然素材であるシラスを利用しています。その形状はサラサラとした形状で水持ちが悪いため、農業には不向きでしたが、その吸湿、吸着力から現代では天然素材の壁材としての利用が注目されています。

私もシラスの採掘現場に足を運び工程を確認し、実際自分の目で「100%自然素材」であることを確認し、お客様にも安心してお勧めしている素材です。

そんな「原始な土」を使用した完全自然素材の外壁材を、より自然とマッチさせるために工夫を凝らします。

隅々まで塗り終えたシラス壁をぐるぐると円弧を描くように、塗り掻き落としていきます。左官職人の町矢が自身で作った束子大の櫛を使い、絶妙な力加減でより自然に仕上げていきます。

手元を見ていると、櫛だけでなく素材をかき混ぜる鍬の柄も手になじみやすいように、適度に節のある竹をつかって自分の道具にしています。

職人という職業は、道具を見るだけでも、仕事や建築への向かい方が感じられます。

そんな素材や職人の技が呼応する「なんとなく長居してしまう」という『自然さ』。そんな建築をみなさまに体験いただきたいと考えています。


熊本での活動報告
2016/5/16

先日4月28日より5月5日まで、熊本の被災地にて活動をしてまいりましたご報告をさせていただきます。

現地に感じたことは支援の手がまだまだ足りないという事です。ボランティア活動を受け入れる側も、すべての被災地に支援をまわす事が難しいようすでした。

そんな中、私たちは棟梁が大学時代に過ごした地域を重点的に回らせていただき、被災による生活の不便の解消をできる限りさせていただきました。

2度の震度7クラスの地震を受け、被害をうけた建物の応急処置や空調室外機などの補修、救援物資の仮置き場の建設など、大工としてできる事、目の前の事を一つ一つ行ってきました。しかし、まだ全然足りていません。後ろ髪を引かれるような思いで、熊本を後にしました。

この想いは、後ほど改めてしっかりと報告させていただこうと思っております。

また、弊社の思いに賛同いただき、物資のご支援や義援金を頂いた方々、本当にありがとうございました。

義援金に関しては、支援物資購入の他、現地での活動のための金物や木材調達にも利用させていただきました。その収支報告は改めて、ご報告させていただきます。

 

義援金を託していただいた方 25名(個人法人含む) 合計40,8000-円

救援物資を託していただいた方 22名(個人法人含む) カセットコンロ・飲食品・ブルーシート・など

 

 

改めて御礼申し上げます。

想いを胸に建築を通して、日々の活動を行っていきます。今後とも宜しくお願いします。

 

赤井一隆

赤井敏貢


六甲山頂での上棟
2016/5/9

山道を抜けると一気に眺望が開ける絶景のロケーションが広がる。

 

新緑がまぶしい季節になり、自然界の植物も動物も冬の寒さを耐え、暖かな春を迎えました。このプロジェクトも春を待ち工事を開始し、本日ここ六甲山頂に上棟いたしました。

 

 

季節は4月下旬、山頂にはまだ桜が残る中、これ以上ない天気で上棟を迎えることができました。国立公園である六甲山での現場は、樹木の扱いや電気の確保一つとっても一筋縄ではいかない中、チーム一丸となって用意周到に進めてまいりました。

 

棟が上がるとそこに広がる景色は、明石海峡まで望む大パノラマ。

改めて兵庫の自然を満喫できる住宅になると確信しました。

アトリエ空一級建築士事務所の澤木先生と細部の納まりや仕上げの確認をしながら、周囲の自然と共鳴するような住宅になるよう改めて気を引き締めました。


あかい工房は、神戸市北区上津台で開催される「里山住宅博in神戸」に参加します。
里山住宅とは樹々の彩る季節と共に、職人による木の家を楽しむ為の住宅博です。
2016年4月から11月までの開催予定。 詳しくはこちら