お客様満足度No.1の土佐の木材視察とは?
今回は2組の施主様の視察となりました。
高知龍馬空港に着くと、笑顔の材木屋松岡氏の出迎え。
そこから馬路村の馬路林材加工共同組合の
五味専務理事に伐採現場の山まで案内いただきました。
馬路村は森林面積が村の96%を占める全国屈指の「森の村」
時代をさかのぼる事、豊臣秀吉の時代から、「第一の良材」として名を馳せていました。
その後、明治以降も林野庁の直軸事業として国内屈指の木材生産量を誇り、
山奥から切り出された杉材は森林鉄道によって運ばれていました。
100年後の適正伐期を見据えた「育てながら伐る」の理念の基、
循環できる森づくりを今日まで、大切に守り続けてきた林業に携わる方々の姿を見させていただきました。
今回、見学させていただいた作業は「間伐」
森林全体を健全に保つための伐採作業です。
残った木を強く育てるのが目的の伐採のため、
作業中に残す方の立木に傷をつけないように、立木の間にピンポイントで倒していきます。
また伐った木が立木に引っかからないように、ワイヤーをかけ、作業路まで運び出し、
プロセッサと言う、枝払い、測尺、玉切りを連続して行う自走式機械で、「造材」と言う作業が行われました。
自然を相手に作業をする職人さんたちの姿を見て、
その迫力や技術力に終始圧倒されているご様子でした。
こうして集められた間伐材は、構造材の他、土木材や、合板用の原木、
パルプやバイオマス発電の原料など、無駄なく使われています。
そして、この間伐によって森林内まで適度に光が差し込み、
下草などの下層植生が繁茂して、土砂流出防止機能が高くなります。
残った立木は、幹が太く、生育が良くなり、風や雪にも折れにくい立派な木に育ちます。
木を伐る事は自然破壊でなく、自然を守っていくための必要な作業なのです。
国産材で家を建てる事が、究極のエコロジーだと理解いただけたと思います。
久しぶりの土佐視察、終えた後の施主様の顔を見ると、
やはり お客様満足度No.1 でした。