お祖父様からお孫さんへの粋なプレゼントは地松材

2024.4.1
あかいの考え
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お祖父様からお孫さんへの粋なプレゼントは地松材

お祖父様からお孫さんへの粋なプレゼントは地松材

神戸市北区 穏やかな田園風景のつづく地区にそのお家はありました。
先祖代々続く大きなお屋敷
施主様のお祖父様は、納屋にたくさんの地松を保管されてました。
お孫さんが、その地松を利用できないかと、
考えられたのがその地松が眠る納屋をご自分たちの住まいにする計画でした。

約30年眠っていた地松は、反りがあったり虫害をうけてたりと
そのまま利用する事はできません。
一度、地松たちを岩崎木材へと運び、選別し加工し、再び現場へと。
構造材、羽柄材として役割を持たせて蘇らせる。
こんな工事が楽しくないわけがありません。
私たちもわくわくしながら、ほっこりしながら、お祖父様の想いに触れた日々でした。

お引渡しの日、施主さまのお子さまはロフトへ登り大はしゃぎ。
勾配屋根と太い丸太の梁、小屋を模した秘密基地、
私たち大人にとっても理屈抜きで落ち着く空間です。

そして地松は新しい化粧柱や化粧梁として、
当時からの既存柱と違和感なく溶け込んでいます。
きっと同じこの場所で同じ時間を刻んできたからでしょう。

次の世代へと地松を贈られたお祖父様
地松を活用しようとの想いを持たれたお施主様
そしてその地松を活用する設計をされた設計士のお二人
良いものを次の世代へと繋ぐ仕事ができました。