なんでも気になる。何でもしてみようと言う好奇心から生まれた、この企画
記念すべき第一号は大野さんファミリーと。
3月にあかい工房と土佐のメンバーで
ほんとに植樹ができるのか?
山に登れるのか?
斜面は大丈夫か?
子供でもできるのか?
たぶん育樹をしたお客さんなんていないと思う、
少なくともここ馬路村では初めてとのこと。
工務店がしたこともきっとないでしょう。
杉には適した成長温度があり特に春先や秋のように水分が多く、
気温が安定している梅雨入り前の3月から5月が植樹の季節。
馬路の山ではすでに植樹の準備が99%終わっていて、
私たちのために1%だけ、最後の作業を残して待っていてくれました。
里山モデルハウスを気に入っていただき、
7年前に土佐の木を使って家を建てた大野さんファミリー
実際に伐採現場を見学に行ったことを子供たちは覚えていました。

それから7年後。大きくなった子供たちと今度は植樹体験
苗を担いで山を登り、現場に到着。
苗木合わせた専用の道具で穴を掘り、
周囲の土を踏み固め、等高線に沿って植えていく。
植樹が終わると獣害対策として保護網を1本ずつかけます。


「未来のため」「地球のために」と言うと大きな話になるかもしれませんが、
成長期の木はCO₂をたくさん吸収し、大きく育った木はCO₂の吸収量が減ってしまう
だからこそ、今、新しい木を植えることを次の世代のバトンタッチとしてやってもらいたい。
家族や子どもたちと一緒に行うことで、「木が育つ」という営みを、自分ごととして感じてほしい。
1軒の家を建てるのにおよそ80本の柱が使われる。
家を建てる時、どこの木が使われてるなんて知らないし、そこに興味を持たない人がほとんどだと思う。
材木になるまでどういう人たちが携わり、どれほどの時間をかけて木が成長しのたか、
その過程も見てもらいたい。

大野さんファミリーと植えた苗が50年後、誰かの暮らしを支える柱となる。
これからも植樹を続けていきたい。


林業従事者の方や苗の研究・育成をされている方まで、笑顔で快く私たちを迎えてくれたことが、本当に嬉しかった。
