アール屋根の施工と責任

2016.11.28
あかいの考え
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アール屋根の施工と責任

秋も深まり、施工中の「道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク 大沢(おおぞう) 」周囲の山々はすっかり紅葉し里山の豊かさを感じます。

この日は3棟ある最後の棟の屋根の組み立てです。

この建物の屋根は、飲食・物販施設「ファーム サーカス」にちなんで”サーカスの天幕のカタチ”をイメージされた設計。

天に釣り上げられたような特徴的なアールの構造を実現するために、模型をつくり施工の検討を重ねてきました。見た目の特徴だけでなく、これからつくられる市民の憩いの場所、安らぎの施設としての安全性をしっかりと実現しなければなりません。

この屋根を実現する大きな梁は、赤松の集成材を使用しており1本およそ150kg。

少し持ち上げるのにも、安全を確かめながら大工4人がかりで「いっせーのせ」と声を出して動かします。

今回は梁や柱の接合には接合金物を使用する「ピン工法」採用しています。

梁の横から専用のドリフトピンで接合することで、断面欠損を最小限になり地震にも強くなります。

施設は、約2万人分の食料などを保管し、地域の避難所などの後方支援を行う防災拠点ともなります。地域の施設として、楽しいだけでなく災害時にも、地域の人の拠り所となる施設を責任を持って施工していきます。