旧いわき呉服店再生

昨年、三田市の本町センター街の「旧大澤家住宅」(現在のビオターブルサントアン)
に続き、中央町一番街で「旧いわき呉服店」の再生工事が始まってます。
明治16年創業の歴史ある呉服店で、風格のある町家は、
すでに二つのテナントが決まり、店舗の内装工事も同時に進んでます。
1階和室の天井板を吹抜上部の天井に移動して張り直すなど、
できるだけ風合いを残す設計になっており、
大工の手で慎重に取り外しながら、再利用しています。
長い年月この建物を支えていた大きな梁が再び動き出し構造の補強工事を
施すなど、図面通りに出来ない事もあり、常に緊張が張り詰める現場です。

子どもの頃、年末の誓文払いに連れてきてもらった記憶や、
学校帰りに自転車で通った三田駅周辺の商店街の町並み、
昔の賑わいが新たな風に乗りやってくる再生工事。
この春、完成予定です。