最後の宮大工と呼ばれた西岡棟梁の言葉「盗みとるんや。その人の技量をね。教えられても、よう覚えんもんや。」

2020.6.22
あかいの考え
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最後の宮大工と呼ばれた西岡棟梁の言葉「盗みとるんや。その人の技量をね。教えられても、よう覚えんもんや。」

最後の宮大工と呼ばれた西岡棟梁の言葉

「盗みとるんや。その人の技量をね。教えられても、よう覚えんもんや。」

 

現在、在来軸組工法で家を建てる場合、そのほとんどがプレカット加工で行われます。

プレカットとは、大工が柱や梁等、家を建てる際必要な構造材に施す仕事を、

コンピューター制御の大型の工場で全て行い、建て上げてゆく工法です。

一方、手刻みとは大工が構造材に墨付けし、鋸や鉋を使い大工が全ての材料の加工を行い、建て上げる工法です。

今回、大工見習い3年目の植田大工が、大先輩の奈義良大工のもと、

手刻みをする事となりました。

まずは看板板の作成です。

設計図書から、間取りを写し、骨組みを描きます。

この看板板を描くことによって、骨組みを頭に叩き込みます。

大工はこの看板板一枚で墨付から完成まで工事を進めていきます。

そして、木材11本に墨壷と墨指し、差し金を使い、墨付けをしていきます。

とても地味な作業ですが、これを基に、手加工していくので、

間違ってると家が建たなくなる、とても重要な作業です。

真剣な表情の植田大工、修行は、始まったばかりです。