狩口台の家

2018.2.5
あかいの考え
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狩口台の家

瀬戸内を目の前に望む高台に建つ

「狩口台の家」

 

家の前の坂をおりると、おだやかな海が見え、海からの風が心地よく吹きます。

 

敷地の南側には高さのある住宅が建ち、光と風と眺望を取り込むために採用した木製ルーバー建具。ここから望む景色に重点をおきながら、流れる風や、差し込む光も大切にした空間。

 

外からの視線を避けながら、自然の光を十分に取り入れることができるハイサイドライトを設けたことで、部屋の奥まで光を取り込み、取り込まれた光は室内に心地よい景色を作り出します。

 

室内の階段には、設計を担当されたアトリエdoorさん定番のスチールと木を組み合わせた手摺。オーダーメイドのキッチン、漆喰の壁や優しい色のタイルが貼られたキッチンの壁。庇のデザインや2階テラスの手すりのデザインなどお施主さんの毎日にいくつもアクセントを取り入れた住まい。

 

2階のテラスから見える景色や、窓から見える海や空などの表情や自然の色彩。

玄関の扉を開けると、目の前の公園の木々やそこを通る風が、四季の移ろいと季節の香りを届けてくれます。

 

室内の素材の調和だけでなく、そこを流れる風や差し込む光、目に映る色彩を心地よく調和された景色がここにあります。

 

家の完成後、お施主さんから頂いた手紙。

そこには、「温かい人たちの手によって生まれた我が家。これから大切に育てていきます」とありました。

和やかなご家族と共に育つ空間は、ここに集まる人たちと共に心温かな風景を作っていきます。そのお手伝いができたこと、とても嬉しく思います。