表面波探査法の実施

2017.2.13
あかいの考え
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表面波探査法の実施

列島にまた最強寒波がいすわり、真冬らしい白い景色が広がっています。

この日は表面波探査法という方法で、土地の地耐力を調査しています。

建物を建てる前に地耐力をしっかり見極め、建物が建った後に地盤が沈み建物が歪む「不同沈下」を防がなければなりません。

 

住宅の場合地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験(SS試験)と呼ばれる試験を行うことが多いです。

これは先端がスクリュー型になった大きなロッドを重機で回転させながら、ポイントを打った地面に貫入させ、その回転数により地盤の硬軟を判断する方法です。

 

これと違い今回の表面波探査法は、機械を使用し地面に対し周波数を変えながらゆらして、その「ゆれ」の伝わる速さによって地盤の硬軟を判断します。

この調査のメリットは、SS試験のように点ではなく、面での地耐力を測ることができること。

ゆれを数値化し分析することで、しっかりと地耐力を明確にすることができる。そして、点の調査では念のため地盤改良を行うこともありますが、総合的に判断するために、いらない地盤改良を行うことがなく、余分なコストをカットしていくことができます。

 

一見すると、単に機械が置いてあるだけに見え、何をしているのかわかりにくいのですが、施主様のこれからの何十年と続く生活のために、地盤をしっかりと調査しています。建物の立つ地盤を見定め、安心できる建築を提供していきたいと考えています。