先月の土曜日、大雨の日のこと。
neoyoriaiのミーティングルームで打合せ中、テーブルの上にポトポトと水滴が……。
「あれ、まさか……?」と思って見上げると、やっぱり雨漏り。
neoyoriaiの屋根は、もともと茅葺屋根だったものを鋼板でカバーした仕上げになっています。
古民家あるある、といえばそれまでですが、どこから漏れているのかは気になります。
まずは板金屋さんにお願いしたのですが、二連梯子でも屋根の頂部までは届かない。
茅葺きの屋根はとにかく大きく、しかも急勾配。
登れるような角度ではありません。
「こりゃ屋根足場が必要だな……」
となるわけですが、点検だけで相当な費用がかかるのは悩ましいところ。
そこで今回はドローン調査を選択しました。
費用はなんと、屋根足場の約10分の1。
しかも作業は数時間で終了。安全性も抜群です。



ドローン飛行には航空法のルールがありますが、
neoyoriaiは建物の密集地ではないため、手続きもスムーズ。
準備が整い、カメラを搭載したドローンをいざ飛行。

パイロットの手元のモニターには、
ドローンが撮影している映像がリアルタイムで映し出され、
屋根の状態が手に取るように確認できます。
今回は赤外線カメラも併用。
水が入り込んでいる箇所は温度が低く、青く表示されるため、
雨漏りの原因箇所の特定にとても役立ちます。




後日、撮影データをもとに怪しい部分をチェック。
あらためて思います。
ドローンを使った雨漏り調査は、
「安全・効率・コスト」の三拍子がそろった、これからのスタンダード。
屋根瓦のズレや塗装の劣化状況まで把握でき、
建物の定期メンテナンスや修繕計画にも非常に有効です。
今後は、お客様の大切な建物を守るための一つの選択肢として、
ドローン活用を本格的に取り入れていこうと思っています。