一期一会
あかい工房のモデルハウスで、お月見茶会。
こんな空間を造ったら楽しいだろうな?そんな自分自身が楽しむことできたら、きっとお客様も喜んでいただけると信じて。
バルコニーの先に渡り廊下を造り、竹と藁で壁を造り、その中に満月を見立て、雨が降った場合も大丈夫な屋根付きで・・・と
図面もない依頼に大工さん、くさかんむりさんに一期一会の茶席を造っていただきました。
見事に壁に満月が浮かび上がり、里山にあるススキを後ろに飾るとさらに風情のある空間に生まれ変わりました。
茶の湯に大切なものは何かと聞かれた時に、利休はこう答えたようです。
「茶は服のよきように点て/炭はお湯が沸くように置き/花は野にあるように生け/夏は涼しく冬は暖かに/刻限は早めに/降らずとも雨の用意/相客に心せよ」
どれも当たり前の言葉ですが、お互いに気を配り尊重しあう「おもてなし」の心です。
この日のために準備いただいた茶道の先生、社中の皆さま、くさかんむりさん、大工さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
予報どおりの雨の中、皆さまには竹をたたく雨音も心地いい音色となり少し早い秋を感じていただけたのではないでしょうか。