三田市街地のおよそ中心を流れる武庫川
その武庫川を眺めながら、まったり時間が過ぎていく
そんなランチタイムや週末のひとときが訪れる予感

三田市と「三田地域振興」が取り組んでいる町家利活用事業。
弊社での施工3棟目 森脇邸が完成いたしました。

大正時代に建てられた森脇邸は
間口が狭く奥行きが長い、ウナギの寝床。
南棟と北棟が中庭を挟んで廊下で繋がる間取りになっています。

見た目だけ綺麗にする工事ではなく、
しっかり基礎から補強し耐力壁を配置。
そのため構造体は残し、壁や天井を撤去し
一度スケルトンにしてから各部屋を再構築しました。

昔ながらの雰囲気を残しながら新しくする。
決して難しい事ではなく先人の知恵を共有する事。
そして新しい事も取り入れる柔軟さ。
店舗として活躍するスペースには木製の窓を。
そしてバックヤードスペースには機能性重視でアルミサッシの窓。

右にならえでなくていい、今できる最善の工事を施す事が
今のこの時代を生きる私たちの使命と考えます。
次の世代の事を考えながら。

森脇邸は、北側に流れる武庫川のせせらぎの音と共に
風が通り抜ける建物となりました。

武庫川沿いの桜並木を歩いてたどり着く
川を眺めながらまったりできる空間として
活躍する日を想像しながらのお引渡しとなりました。