丹波篠山・立町の平家 上棟の日
立町の家がいよいよ上棟の日を迎えました。


地鎮祭から今日まで、お施主様と共に描いてきた「かたち」が、
いよいよ現実の姿として立ち上がっていく、家づくりにとって大切な節目です。



現場では木の香りが立ちのぼり、職人たちの掛け声が響く中、図面の中で想像してきた
空間が「家」として輪郭を現していくその瞬間は、何度立ち会っても心が高鳴ります。

この日は、黒岡の家のお施主様も偶然現場を訪れてくださいました。
「同じ丹波篠山の地で、同じ時期に家づくりを始める」というご縁もあり、
現場をご案内する貴重な機会となりました。
また、お施主様のご親戚の方々も足を運んでくださり、あたたかいお言葉をたくさんいただきました。
さらに、達筆な文字で綴られた御礼のお手紙まで頂戴し、私たちスタッフ・職人一同、
身の引き締まる思いでした。
お施主様は丹波篠山という土地の風土や人々の温もり、受け継がれてきた文化とともに、
季節の行事や地域とのつながりを大切にされています。
現場で出会う職人一人ひとりに「ありがとう」と言葉をかけてくださる姿。
「一本の柱にも、一つの釘にも、心が込められている」
その言葉の通り、手仕事への深い理解と敬意を持って家づくりに向き合ってくださって
いることが、私たちの大きな励みとなっています。
家づくりを「依頼する側」と「つくる側」に分けるのではなく、共に歩み、
共に育てていく、その想いを共有できることが、何よりの喜びです。


今日という日を迎えられたことに、心より感謝申し上げます。
ここからまた、新しい暮らしへの一歩が始まります。