古民家は、なぜ子供でも落ち着くんやろうか?

先日、神戸市北区の かやぶき民家 番匠家住宅 で
NPO法人神戸茅葺きネットワークさんのイベントが開催されました。

古民家を快適に使うためには、耐震・耐火などの安全面の確保と、
快適へのリノベーションが不可欠で、どの様な工夫や知恵で施工しているのか、
皆様にお話いたしました。

耐震性。
これは古民家改修には欠かせない課題です。
方法もいろいろあって、その家に合った補強をします。
面材での補強や、ブレスを用いた耐力壁、IHダイナミック制震工法と言う
特殊なオイルダンパを使った方法など、
いろんな手法がり、適した手法があります。
その判断は、設計事務所や、私たちが、いたします。
計算で算出された数値も大事ですが、経験値も大事だと思います。

そしてもう一つの快適性。
古民家再生だからと言って、
昔のままに復活させたのでは、とても暮らしにくい家になってしまいます。
現代の暮らしに合わせていく事が大事で、
そのためには、断熱性能の向上が不可欠だと思います。
どんなに暖房器具で温めても、断熱性能が悪いと、
なかなか温まらない上にランニングコストもかかります。
イニシャルコストはかかりますが、古民家ほど断熱性には、気を配りたいです。

耐震性と快適性 両方とも、仕上がってしまうと、目には見えません。
古民家には、調和の取れた趣のある美しさがあります。

その美しさは、その家本来が築き上げてきた宝物
数値では表せない落ち着きを残しつつ、
住みやすい家に再生していくのが、あかいの仕事だと思います。