里山住宅博でのモデルハウスは、外構工事の最初として、入り口の顔になる『版築壁』を関西学院大学の都市政策学科の皆さんにもお手伝い頂きました。

 

版築というのは古来から伝わる技法で、地層のように土を突き固めて強固にして土塀や建物の基礎に使われているものです。

 

その工程は真砂土と石灰を練り混ぜたものを型にいれ、入れた土の半分の高さになるぐらいまで木の棒でついて固めていきます。

型を濡らしては材料を入れ、棒でつつく。その作業を何度もなんども硬くなるまで繰り返します。

単純な作業ですが、本当に力の要る作業です。

おやつには、棟梁が震災支援でお世話になった熊本から届いた水々しい美味しいスイカをみんなで頬張りもう一仕事。

 

終盤には学生さんたちもだんだん板につき、なんとか完成に漕ぎ着けることができました。もう皆さんへとへとでしたが、型を外し完成した時の喜びもひとしおとなりました。

最後に鉄製の笠木を取り付けるとみんなで造った版築壁も『GOOD』引きしまるでしょう。

この壁の「地層」が自然と共に里山の家を見守ってくれると思います。