時を超え、里山モデルがつなげてくれた家

2025.11.17
あかいの考え
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時を超え、里山モデルがつなげてくれた家

今年9月に工事を終え、植栽をようやくこの秋、お客様と一緒に植栽作業の日を迎えました。

実はこの家、以前住まわれていた方が“実のなる木が大好き”な方だったようで、
庭にはイチジク、梅、グミ、プルーンなど、季節を楽しめる樹木がたくさん残されていました。
その想いも少し引き継ぎつつ、今回は新しいご家族の暮らしに合わせて、風景をもう一段豊かにする計画に。

デッキから“森”を育てるという考え方

今回の植栽計画の中心は、コナラとカツラ。
デッキから眺めたときに、将来「小さな森」になっていくイメージです。

その手前には、ジューンベリーやナツハゼが控えめに顔を出し、春から秋まで季節の色を届けてくれます。


紅葉の時期には、デッキから見えるその色合いが、この家の特等席になるはずです。

家族で植える、という記憶づくり
この日は、ご主人とお子さんと一緒にタイム草を植えました。


ただ植えるだけじゃなく、土を触りながら「ここが玄関に続く香りの道になるんですよ」
なんて話しながら進める時間って、家づくりのゴールではなく“スタート”なんですよね。

黒い外壁に映える、アオダモとツリバナ


玄関側の真っ黒の外壁には、アオダモ ・ツリバナ をメインに配置。
さらに、現地に残っていたアナベルとローズマリーをさりげなく添えて、家の表情が一気にやわらかくなりました。
“残された植栽を活かす”のも、醍醐味のひとつです。

そして、ロックガーデン計画も始動
「ここ、ロックガーデンにしたらどうかな?」
そんな一言から、新しい庭のアイデアが芽生えました。

家はできて終わりではなく、家族と一緒に進化し続ける。
この家もきっと、季節とともに、家族とともに、これからどんどん豊かになっていくと思います。