有野台の家

年明けから着工した有野台の家の造作工事が進んでいます。
今回、もくスクールでもご一緒でした、佐野設計室の佐野先生からのご依頼です。

低温乾燥された土佐の構造材と、国産の杉材を三層重ねた厚み36mmの
Jパネルを壁の構造材でなおかつ仕上げ材として使用しました。
その構造体を緊結する金物には、D.BOLTを採用。
材の中心部をロッドが走るD.BOLT。そのため力が偏らず、見た目にも美しい仕上がりです。

仕上げには内部にも外部にも杉板を使った、まるごと木の家です。
それらの仕上げ材は、奈良県の吉野の杉材を使用。
佐野先生の以前からの取引先の吉野中央木材株式会社さん。
製材所を棟梁と視察にお伺いしました。
日本三大人工美林の中でも最も古く500年の歴史を持つとされる「吉野杉」
製材所には立派な杉丸太がゴロゴロと積み重なっていて、
その丸太の真っ直ぐで綺麗な丸のフォルムには、目を見張るものがありました。

吉野から届いた杉材が、佐野先生のデティールと施工図を元に、
棟梁の手によって、木材から家へと変貌をとげていきます。

今日も杉の香りに満たされながら、造作工事が進みます。