母屋のリフォーム
昔からの立派な家に住まわれる方は、よく耐震を心配されます。
建築基準法がなかった頃の家、昭和56年の改正前の家は、
現在の基準法で考えると耐震性が劣っている家がほとんどです。
耐震補強をすれば、それは解決しますが、
裃の和室もある大きな家、その家の基礎を補強して、壁を補強してってなると、
かなりの予算が必要で、壁に関しは、一度解体してすれば意匠的に問題はないですが、
和風建築の意匠を損なうような補強方法もあったりで、
耐震の数値を求めると、現実的ではない施工になってしまいます。
そこで、一つの空間だけ補強工事
地震が発生した時に、その部屋に居れば大丈夫って考え方のリフォームです。
今回、立派な母屋をリフォーム中のお家
裃の和室があり、その他にもお部屋がたくさんあるお家ですが、
LDKと寝室と水回りをリフォーム
1階の半分の範囲を施工します。その中の寝室を補強。
既存の梁や柱に、添え柱や補強梁を入れて、床と天井は合板で水平耐力を。
壁は柱2本分の厚みがあるので、断熱層の厚みもかなり確保でき、
断熱効果もあがると言うメリットもあります。
この方法 耐震性能の数値があがる結果は得られません。
耐震診断をしても、耐震性の合格を得ることはできません。
ただ、この部屋にいていただければ、命を守る事はできると思います。
その部屋があると言う安心を感じながら過ごしていただく日々
そんな普通の日常をお届けできたなら。