趣を残した住まいへ

明石川流域に広がる平野部と温暖な気候に恵まれた、
林崎疎水や緑豊かな田園風景が広がる神戸市西区

生まれ育った生家を、建て替える事になったT邸新築工事
入母屋の大きな瓦屋根が守り続けてきた生家には、
昔ながらの技術で造作された上下の和室、仏間があります。

今回、設計担当のいるか設計集団さんと施主様と相談した上で、
造作材、木製建具など、数点を再利用する事に。
解体屋が解体する前に、新築の計画では、どこにどのように使われるのかを確認しながら、
大工の手で再利用できる形で、丁寧に取り外していきます。

無垢材は年月を経るごとに強度が増し、色合いも濃くなり、独特の艶が出てきます。
反ったり、捩れたり、 傷がついたり、しみがついたりもしています。
それらの味わいを活かしながら、大工の手で、新しい空間に融合させていく。

趣を残した快適な住まいへの工事のスタートです。