鈴木邸PJ 始動
尼崎にある築100年の鈴木邸。
家主である鈴木さんの生家でもあり、茶道や華道を嗜まれていた和室には炉が切られ、坪庭には手水鉢。
日本文化や丁寧な暮らしを大切にされてきた住まいです。
そんな歴史ある住居を、これからは地域や町の新たな価値として活かしてほしい。
その想いから「鈴木邸PJ」は始まりました。

工事着工までにも、オープンミーティングや大掃除イベント、
古道具や食器の蚤の市などを通して、地域の方々との交流を深めてきました。
建物だけでなく、人や空気感も育てていく。
そんな準備期間でもあったように思います。
そして今月より、解体工事がスタート。



築100年の土壁や建具など、歴史ある素材たちは再利用を前提に、手作業で解体されていきます。
天井をめくると現れたのは、一本の丸太から削り出された立派な梁。
自然な湾曲を描くその姿には、昔の大工の知恵と技術が詰まっていました。


現場から遠く離れた鈴木さんとは、Zoomで打ち合わせ。
動画や写真を共有しながら、対話を重ねて工事を進めています。
この梁もどう活かしていくか。
運営スタッフも含め、みんなで考えながら進行中です。
工事はまだ始まったばかり。
きっと当初の計画から変更も出てくるでしょう。
でも、現場を見て対話しながら、より良い選択へ変化していく。
それも古い建物と向き合う面白さだと思っています。
鈴木邸PJが、地域の人たちにとって新しい出会いの場となり、
「やってみたい」が生まれる場となり、尼崎を訪れた人たちの思い出の風景となっていくように。
古い建物を残すということは、過去を守ることではなく、「これからの風景」をつくることなのかもしれません。
https://www.instagram.com/suzuki.tei?igsh=MWV0c2VocHRicGhkMw==
