能舞台のある家

芦屋市で能舞台のある家が完成しました。

見どころは何といっても本格的な3間角の檜舞台。
長さ5.5mもの木目の美しい無節のヒノキ無垢板を使用。
舞台下には遮音マットや断熱材を敷設し、音に配慮した設計。

「檜舞台」といえば、大劇場や格式の高い劇場のこと、
また一流として認められることなどの意味です。

遠くは江戸時代、
高級な木材である檜の舞台が許されていたのは、
能楽や歌舞伎などの幕府公認の劇場だけだったそうで、
やはり文字通り、一流の証だったようです。
それだけ檜舞台に立つことは役者にとって憧れ。

こういった経緯もあり、一般的にこの言葉を使う場合は、
自分の腕前を人々に見せる晴れの舞台として
使うようになったそうです。

そんな格式高い檜舞台のある工事に
携った大工や職人たちの身も引き締まり、
彼らにとってもまさに檜舞台の場であったかもしれない。

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