狩口台の内覧会と検査
初夏らしい暑いながらも、清々しい日々が続きます。
先日、瀬戸内を目の前に臨む狩口台の家の内覧会を開催させていただきました。
施主様には、完成前の貴重な住宅をお借りし、皆様にご覧いただく機会をいただきましたこと御礼申し上げます。
明石海峡からほど近く、瀬戸内の爽やかな光と風がリビングに入り込んできます。
建築内覧会ではありますが、スイーツやお料理のレッスンもできる大きなスペースを持つダイニングキッチンに皆が集まり、これから建築される皆様と子育てのことや生活のこと、仕事のことなど談笑しています。
この日は、内覧会後に建築設計者による検査と、施主様による最終検査をさせていただきました。
爽やかな光に満ちたリビングではありますが、南側に住宅が建ち並び、どうしても西側から眺望と同時に光と風を取り込まなければなりませんでした。
建築の特性をどう生かすか考えた建築家は、隣接する公園からの目線をコントロールしながら、光や風を取り込むためのルーバー建具を採用されました。
検査では、肝となるルーバーの角度や締まり具合、またその他の仕上げや必要寸法などを、一緒に引渡しに向けて一つずつ確認していきました。
建築は図面を元に立てていくのですが、図面だけではなく、建築設計者と施主様と一緒に実物を確認しイメージしていくことが重要です。
新たな地でこれから始まる生活を、改めてイメージしていく大切な検査であると考えています。
今週末の27日(土)、28日(日)は、弊社あかい工房の「棟梁の家」の完成見学会を開催させていただきます。
棟梁自らこだわり抜いた自邸をこの機会に御覧いただけます。
皆さまお誘い合わせの上お越しください。お待ちしております。
見学会お問い合わせ、ご予約はこちらhttps://akaikoubou.com/cms/527土28日-棟梁の家-完成見学会を開催いたします%E3%80%82/から。
里山を通じて生まれる
コミュニティの場
先日、里山住宅博のイベント「さとやま★くらす」では、タケノコ掘りが行われました。
前回のしいたけ菌打ち体験でもお世話になった北神戸田園ボランティアネットの方にお手伝い頂き、今回は棟梁が美味しいタケノコの見分け方や堀り方をレクチャーさせていただきました。
参加者は、初めてタケノコ堀りをする方がほとんどでしたが、
里山住宅博の見学に来られたお客様と里山住宅の住人の方が共に協力し、タケノコを堀ったり、世間話をしたりと、山の中に笑顔が溢れました。
子どもたちは里山のなかを走りまわり、普段はできない遊びにとても楽しんでいただけたようです。
近年、近所付き合いが希薄化し、近隣トラブルなど社会問題となっています。このように街区の皆が共有の財産である里山を管理し、収穫の喜びを分かち合うコミュニティの場があることは大切だと改めて感じました。
先日5月14日(日)に開催されました「狩口台の内覧会」のご報告は次週致します。
仕上げ工程に気を引き締める
瀬戸内海から吹き上げる風が心地よい「狩口台の家」では、
竣工を間近に控え、駐車場の土間の仕上げ、室内では壁の仕上げを進めています。
最近では暖かくなり、コンクリートの表面はすぐに乾きますが、
強度が出るには一週間ほどかかります。
天候をみながら仕上げていきます。
駐車場スペースにコンクリートを流し込み、均し作業をしていきます。
土間は勾配をつけながら均一に仕上げていくため、自分の体の振り幅を考えながら、手を動かしていきます。
二つの足場を、交互に動かしながら、均していきます。
一方、室内では内装仕上げの最終段階
2階の漆喰塗りが終わり、1階部分は下地処理からクロス貼り工事。
最終工程とは、お客様の目や手に触れる仕上げであるからこそ、気を引き締め丁寧な作業が続きます。
狩口台の家は、5/14(日)に内覧会を開催します。
建築だけでなく、インテリアから小物までコーディネートされた空間。
瀬戸内海を感じるライフスタイルを体感いただけるよう、仕上げ工事をしっかりと進めていきます。
お施主様のご好意での内覧会開催。里山モデルとはまた違う建築をご覧ください。
施主になる気持ち
新緑が芽吹き、さわやかな気持ちになります。
そんな気持ちの良い風が吹く中、ようやく棟梁の家の足場が取れ、全貌が明らかになりました。
棟梁が、この土地を購入したのが6年前。
仕事に追われ、どうしても後回しになり、家族からも本当にできるの?とも言われながらも、コツコツと作業を進めました。
時にはお隣の大工さんにも手伝って頂きながら、やっとここまでたどり着ました。
今日は足場が取れ、大きな窓から見える一面に広がる田んぼ。
「この田んぼは海だ。これから田んぼに水が入って、稲が育ち、稲穂が風に揺れる音は、海の波の音と似ています。ここでお酒を飲むのが楽しみ。」
と海好きの棟梁は、とても嬉しそうに窓から外を見つめています。
建築に携わるものとして、日々施主様の生活を作る施工をしています。
建築中は、我々にとっては普段の仕事ではありますが、施主様にとっては特別な瞬間であると思います。
単なる仕事としての建築ではなく、自分が施主になることで建築への想いや生活への期待を実感出来ます。
これから、深い軒先でバーベキューをしたり、来客の際には大きな天井のある空間が迎えてくれます。
プロとして、生活者として建築に向かい合うことが大切であると考えています。
5月27日(土), 28(日)は完成見学会を開催いたします。
ぜひ、棟梁のこだわりが随所に見られる家に遊びに来てください。
5/27(土),28(日) 棟梁の家 完成見学会を致します。
5月27(土)、28日(日) 10:00~16:00
2月末に構造見学会を開催した‘棟梁の家‘が完成いたしました。
圧巻の大黒柱をはじめ、様々な木の材種を使った式台やカウンターなど
棟梁のこだわりが随所に見られます。
家族の暮らし方に合わせた工夫が細やかに、もりだくさんに詰められています。
ぜひ、ご見学ください。
内覧会ご希望の方は、お問い合せフォームより受け付けております。
※お問い合せ内容の欄に必ず、下記の内容をご明記ください。
①お名前
②ご住所
③ご連絡先
④「棟梁の家 完成見学会希望」
5/14 (日) 狩口台の家 内覧会を致します。
5月14日(日)10:00~16:00
瀬戸内を望む高台に完成する新たな 生活空間。
建築にあわせて、ガーデニングから小物までコーディネートし、
心地よいライフスタイルを提案される栃木のアトリエdoorの設計のもと、
自然素材を活かした住宅が完成しました。
海の風を感じる新たなあかい工房の建築を、ぜひご体感ください。
内覧会ご希望の方は、お問い合せフォームより受け付けております。
※お問い合せ内容の欄に必ず、下記の内容をご明記ください。
①お名前
②ご住所
③ご連絡先
④「狩口台の家内覧会希望」
筍堀りイベントの下ごしらえ
桜の花から、瑞々しい新緑がまぶしい季節になりました。
山笑うという言葉通り、様々な樹々と花々が芽吹いています。
里山住宅博の山にも筍やタラの芽、菌打ちしいたけなどの恵みがたくさん出てきました。
ここに広がる竹林は、初めは人が歩くことも困難な状況でしたが、専門家の指導を受けて、住宅博参加工務店が何度となく竹林整備を行い、道をつけて住民の方々が自由に入って山の生活を楽しめる里山と蘇りました。
この里山を楽しんでもらおうと、4月29日、「さとやま★くらす」class2と題して、里山に皆さんで入って筍掘り体験を計画しています。
この日は早朝から、筍堀りイベントの参加者の方が体験のあと、筍ご飯や天ぷらなどを楽しんでもらえるように、あらかじめ収穫し、アク抜きなどの下ごしらえをしました。
この里山はここに住む住民の方の共有の財産であり、ここに生まれる恵みを季節とともに楽しんでもらいたいと考えています。
筍も掘っただけではなく、また次の年もいい筍が生えてきてくれるように、根の部分に、竹林整備で伐採した竹を発酵させて作った肥料で栄養分を補います。
家もそうですが、山も放っておくと荒れて使い物にはなりません。人が使って手入れをしていくことで、豊かな里山となって生活を潤してくれると考えています。
植栽見学
今回は、植栽を見に神戸市北区にある植木卸の若生植木農園へ。
こちらには約200種類、7000本の植木を管理されています。
まだ葉や花が咲かない時期ですが、この時期に行く方が種類や数が豊富で枝ぶりの良い木があります。
しかし、当然、枝を見ても、お客様はピンとこない顔をされます。iPadを片手にどんな葉や花が開くのか実際に画像を見せながら説明していきます。
また植栽を選ぶときは、奥行きと高さがある木や枝が横に曲がった木などがあると、様々な想像をしながら選びます。
さらに常縁が良いのか、花がつくのが良いのか、また中くらいの木を多く使うとコストも下がるなど予算などもお客様の意向を聞きながら、提案させて頂いています。
広い農園を色々見て回るとお客様も横に曲がった木をじっと見つめ、
「見ていると愛着が湧いてくる。」と呟いておられました。
生活に溶け込み、一緒に成長していくと、家に季節をもたらせてくれる存在になっていきます。
家族での塗装体験
暖かい日差しに桜が満開になり、街が一気に春色に染まりました。
この日は朝から施主様が自ら壁の塗装をし、家づくりの仕上げをしました。
春を彩る桜色と同じ色を、娘さん2人のお部屋にとお父さん、お母さん、そしてお兄ちゃんと娘さん2人の5人で初めての塗装体験。
これから育っていくお子さんと一緒に、暮らしていく家にも自分たちの手を加えていただきたいと壁の塗装を提案し、娘さんたち自らがお母さんのアドバイスも聞きながらこの色に決められました。
塗装職人のアドバイスを聞きながら、初めての壁塗りを手を桜色に染めながら、みんなで塗っていきます。
お兄ちゃんは、脚立にのって高いところをローラーで塗っていき、娘さんたちは2人で協力しながら大きな一面を塗っていきます。
簡単にみえて、綺麗にくまなく塗るのは難しい。でも自分たちの暮らす部屋を遊びながらも、せっせと塗る姿を施主様はビデオに収めながら、家づくりを楽しんでおられる姿をみて、これから始まる楽しい暮らしを想像できました。
職人だけでなく、施主様も家づくりに参加され、これから始まるここでの家族の営みのスタートを一緒に作り上げていくことの大切さを改めて感じました。
道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢 竣工式を迎えて
澄み渡る春空にめぐまれ、小春日和のこの日、道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢 FARM CIRCUSの竣工式が行われました。
この施設は「地産地消をあそぼう」というコンセプトのもと、神戸の農家さんが毎日届けてくれる採れたての野菜や果物、神戸ビーフ、但馬や丹波の恵みを詰め込んだ加工品などを販売するマーケット、こだわりのサラダバー地元野菜を中心としたイタリアンレストラン棟、休憩や地元で採れた野菜のスムージーや軽食を楽しめるカフェ棟の3つの建物で構成されています。
この日はこけら落としであり、神戸市や兵庫県から様々な来賓があり、それぞれにこの施設の担う神戸の未来を話していただきました。
スピーチの中に「北区西区に広がる田園風景と中心部の都市部がほど近く、地産地消にはいい手本になる地域」という言葉もあったように、この施設は地元農家さんと食をそのまま繋げることのできる場所であります。
田園と食卓をつなぐこの場所は、単なる道の駅としてだけでなく、地域にとって楽しみでもあり、地域を知るための場所になると感じました。
そのような施設の施工をさせていただいたことに誇りを感じております。
我々も地元業者として、これからも建築を通して町の魅力を引き出すことのできる仕事をこれからも続けていきたいと思います。
甲山を望む家の上棟
桜の蕾が膨らみ、咲くのを心待ちにしているのとともに、上棟を楽しみにしていらっしゃる施主様とご家族の姿がありました。
先日、高知へ木材の見学に行き、施主様自ら伐採を体験。
産地で見た木が柱や梁となり組み上がり、今日の上棟で最後の棟木をお子様がレッカーに乗せてもらい吊り上げ、ご夫妻で納めていただきました。施主様は棟木に頬をすり寄せ、とても愛着を感じていらっしゃいました。お子様もレッカーに乗り誇らし気でした。
ご家族での共同作業で、さらにこれから住む家との一体感を感じて頂ける瞬間だと思います。
無事に上棟式も終え、続いて現場でのサッシの打ち合わせへ。
シートをかけて風景や外観が見えなくなる前に「窓から甲山の見え方は?」「飛行機が飛んでいるところが見えるサッシの位置は?」「隣の家から見えないか?」など実際の高さと現場を確認しながら決めて行きます。
現場での確認は当たり前ですが、これも大事な家づくりのひとつです。