木の経年変化に惚れた30代ご夫婦が選んだあかい工房の木の家とは

木の経年変化に惚れた30代ご夫婦が選んだあかい工房の木の家とは

昨年のコロナ禍の中、上棟し完成から一年が経とうとしています。

この家のオーナー様は、姫路広畑の家のご親戚にあたり、
10年間の自然の木の経年変化を肌で感じていただいて、
自分たちもこの様な木を使った家に住みたいとのご希望でご縁がつながりました。

姫路広畑の家の設計が、芦田成人建築設計事務所と言う事もあり、
ヘキサゴンハウスも基本設計をお願いいたしました。

土佐の構造材を化粧材として綺麗に配置し、丸柱が存在感を放ってるLDK

奥様こだわりのキッチンに、ご主人がお子さんとゴロゴロしたいリビングには、
薪ストーブ併用のペレットストーブを配置しました。

リビングの床で遊ぶお子様をいつでも感じられる、キッチンと階段下の書斎スペース。
そんな休日の過ごし方ができるLDKは今の生活スタイルに潤いを与えてくれてる事と思います。

郊外だからできる母屋との程よい距離感を保てるヘキサゴンハウス

将来、お仏壇を引き継ぐ予定の和室は、今は、ベビーベッドが置かれ、
お子様の成長を見守る和室として活躍しています。


古い建物は造りがいいんですよね。 ただ単に、いいものを残したい。それが使命なのかなと思っています。

古い建物は造りがいいんですよね。
ただ単に、いいものを残したい。それが使命なのかなと思っています。

第四弾 最終章です。古民家再生工事の価値についてです。

Q建物の状態によっては改修コストがかさむ印象です。

はい、手間もかかれば、やはりお金もかかってしまいます。下手すると新築と同じくらい。
そこにどのような価値を見出せるかということが重要になってくるかと思います。

もちろん予算を聞きながら見積もりをしますが、ドンピシャに収まることはまずないです。
予算オーバーしたところは、うまく補助金を使われたり、DIYをされたりしてやりくりされる方が多いですね。

例えば、屋根の葺き替えや基礎のジャッキアップ、間取り変更、
設備などのハードな部分については工務店の仕事かと思います。
一方で、土壁の左官や壁塗り、床張りなどは施主さんご自身でもできなくはない。
そういった、DIYで「できるところ」「できないところ」を項目分けしたり、
素材のグレードを選べるようにしたりと、見積もりの出し方を工夫するように心掛けています。

実際、「自分たちでやれるところはやります。大枠の修繕だけやってください」といった依頼も多いです。
その辺りはオーナーの想いに応えたいという気持ちで臨機応変にやらせてもらっています。

Q手間も費用もかかる。それでも古民家再生を望まれる方も多いのでしょうか。

残念なことに、年々潰されている物件も多いです。いい建物なのにもったいないなという物件も数々見てきました。
でもやっぱり、古い建物は造りがいいんですよね。ただ単に、いいものを残したい。
それが使命なのかなと思っています。

「古民家を使い続けよう」と押し付けてはいけないけれど、
それでもなんとか再生したいという方がいるなら、どんどん応援していきたいと思っています。


家と暮らし【I W A K I ー 旧いわき呉服店 ー】アップしました。

昔の普通の仕事を現代の職人が普通に継承する。

愛され受け継がれていく古民家。

「家と暮らし」よりご覧いただけます。


機械化により技術が要らなくなった職人も多い中 これからも、ほんの少し前の技術を継承していきたい。

機械化により技術が要らなくなった職人も多い中
これからも、ほんの少し前の技術を継承していきたい。

2020年の3月に工事を終えていた
三田市の第三セクター「三田地域振興」が町並みの保存と
市街地活性化を目指して手がけている町家再生事業の一つの
「IWAKI―旧いわき呉服店―」

コロナの拡大に伴い、テナントの開業予定の目処が立たず、
テナント2店が揃い、完成写真を撮影する事ができました。

古民家を見ていつも感じる事は、
住み継ぐための知恵がそこにはたくさん詰まっていると言う事です。

今では機械加工が主流で使われなくなった弓なりの曲がり梁
手加工で組んだ曲線は、頼りがいのある存在感を醸し出します。

永年使い込んだ建具には、空間を落ち着かせ、引き締める魅力があります。

無垢の天井板は、木目を愛でる事ができ、全体の木部に統一感を与えます。

随所にみられる昔の普通の仕事を現代の職人が普通に継承する。

機械化により技術が要らなくなった職人も多い中
これからも、ほんの少し前の技術を継承していきたい。

新しい暮らしに叶った美しい空間を今に甦らせていく。

IWAKIの完成写真を手に取り、改めて、古民家は「愛され」受け継がれていくべきものだと感じました。


一泊二日の旅行に行ったかのような満足感のある上棟式

一泊二日の旅行に行ったかのような満足感のある上棟式

三田市の旧市街地で棟上げを行いました。
晴天の中、ご家族皆さん(サスケ君も)お集まりいただき
にぎやかな上棟式となりました。

土地の入り口が傾斜地でレッカーを据えるのに一時間ほどかかりましたが、
順調に大工の手で、プレカットされた土佐材がくみ上げられていきます。

この土佐材は、施主様と一緒に視察に行った高知県の馬路村からやってきました。
杉の香りを感じ、視察時の想いを馳せました。

最後に施主様ご家族に棟を納めていただき、工事期間中の安全を願い、上棟式を終えました。

その日の夜、施主様から感謝のお言葉をいただきました。
その中に「一泊二日で旅行したぐらいの満足感があります」 
「チームあかいの一員になれたようで楽しかったです」
「これからの展開が楽しみです」
と言う言葉がありました。

一生に一度の上棟式、大切な記憶の1ページとして、心に刻んでいただけたのではないでしょうか。
施主様の思いを胸に抱いて、秋の完成を目指して、あかい工房の家づくりは進んでいきます。


取扱説明書のないような、昔ながらの構法や材料で建てられた建物も扱えるところが、うちの強みかなと思います。

取扱説明書のないような、昔ながらの構法や材料で
建てられた建物も扱えるところが、うちの強みかなと思います。

第3弾は、古民家を継承する私の想いです。

Q茅葺き職人さん以外にも、古民家を扱える職人さんは育っているのでしょうか?

私が小さい頃の記憶には、茅葺き職人さんが屋根に登っている風景がなんとなく残っています。
それが今また、30代、40代の若い職人が集まって直している風景を、
この辺りでもよく見かけるようになりました。

あかい工房について言えば、物件ごとに職人チームを作っているので、
異なる専門性の職人が助け合いながら1つのものを作り上げるという仕組みができています。
40代、50代を中心に編成していて、若い職人も育ってきているなと感じます。

取扱説明書のないような、昔ながらの構法や材料で
建てられた建物も扱えるところが、うちの強みかなと思います。

Q古民家と言うと性能や快適さに不安のある方が多いかと思います。実際の居心地はどうでしょうか?

どうしても、夏は暑くて冬は寒いです。
でも北区は、春・夏・秋は窓を開けて自然の空気を入れるだけで気持ちがいい。
だから、冬の寒さ対策が一番大事になってきます。

例えば、うちの事務所ではペレットストーブを使用しているし、
「淡河宿本陣跡」のように薪ストーブを導入して寒さ対策をしているところもあります。

古民家に住まわれる場合は、断熱もしっかり施すことが必要ですね。
全部屋は難しくても、主要な部屋だけしっかり断熱して、暖房するというのがいいと思います。
やはり火の側には人が集まるし、ペットも集まる。
寒いけど逆に、「人が集うような場所ができるのでいいわ」と仰る方もいます。

みなさん自然を取り込みながら、「寒い時は寒い、暑い時は暑い」と割り切って生活されている印象です。

 


おにぎりと野菜のレストラン 千華さん 「はなれ」のあの席で、おにぎりを食べる日が待ち遠しく

おにぎりと野菜のレストラン 千華さん
「はなれ」のあの席で、おにぎりを食べる日が待ち遠しく

そろそろ完成を迎える「おにぎりと野菜のレストラン 千華さん」
お客様の喜ぶ顔がみたいと言う、千華さんと同じ想いを抱いて、
グランドオープンの日に向けて、チームあかい一人一人が、
この現場を完成へと想いをつなげていきました。

奥様のご希望の壁の仕上げと、無垢材の板など、
こだわりがしっかりと詰まった「はなれ」

打ち合わせの時も、千華さんの、
「自然に囲まれた雰囲気の中で美味しいおにぎりを食べてほしい」
と言う情熱が伝わってきました。

窓から見える「おにぎり山」(自称)、それをよりよく見せるための、
窓の位置や、座るお客様の目線の高さなど、拘りがいっぱいつまった「はなれ」

グランドオープンは、4月24日 楽しみにお待ちください。

https://www.senka-tanba.com/%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%82%8C/