受け継がれる心

受け継がれる心

二世代でお世話になっている三田市の旧市街地のI邸
子どもさん達も大きく成長されて、
ご夫婦のお二人の終の棲家へのリフォーム工事。
コロナの影響もあり、なかなか打ち合わせや、ショールーム見学ができない中、
やっと工事着工の運びとなりました。

解体していく中で、立派な地松の式台が目につきます。
解体中の大工が、これは再利用しようと丁寧に取り外していた所、
先代の時も、これは良いものなので、使いましょうと
採用された式台でした。
時代を超えて、良い物は、受け継がれていく。
それはすごく素敵な事で、その良い物に気づける目と心を持ち、
工事に携わる大工たちを、私は誇らしく思います。

リフォーム工事では、予定とは違う事が発生する事が多く、
着工後の現場での打ち合わが、重要です。
そんな時は、職人の経験とその家づくりにかける想いに
いつも助けられいます。

いろんな業種の職人の良さが融合し、さらに価値を高め合う。
あかい工房の現場は、いつも唯一無二の現場です。

 








 


土佐視察

土佐視察

久しぶりの土佐視察
コロナの影響で土佐材の産地を見ていただく機会がなかなか作れなかった日々が
続いていましたが、今回、新築予定のT様に、担当する今井監督と森井大工の2人が
同行して土佐に行ってまいりました。

今回は車での四国入り、行き帰り800キロの旅です。
南国インターを降り海沿いを走ります。どこまでも続く太平洋が最高のドライブロードです。

その後、国有林の山間を抜け、私も何度となくお伺いしている馬路林材加工共同組合さんに到着です。
減圧乾燥という方法を取り入れている製材所で、その乾燥機も見学させて頂きました。

減圧乾燥は、従来式の高温セット中温乾燥と比較すると、
割れや変色など高温による劣化を最小限に抑えられ、木材本来の魅力を持つ材木を生産することができます。

ここでは、村営貯木場で集材した丸太材の選木と皮剥ぎを行ない、
その後、製材・乾燥・強度測定・モルダー加工を一貫して行い、
プレカット工場へと運ばれ、私たちのところへ構造材となってやってきます。

木をよく知り、大切に愛情を注ぐ人たちの想い。

その愛情が注がれた木材の良さを施主様にも知っていただけた事でしょう。
今井監督と森井大工もたくさんの想いを引き継いで、現場に愛情を注ぐ事と思います。


山林田畑付き一軒家

山林田畑付き一軒家

あかい工房の事務所からまだ山の中に入っていく細い細い道。
その先にそれはありました。

17,000㎡以上の山林や田畑などの土地付き古民家
この物件を購入されたのは、株式会社 MuFFの代表の今津氏

次の世代に広大な荒れた山林や田畑を残すのではなく、子供たちと一緒に考え計画し土地を整備していくことで、
放棄された山林や田畑が彼らのフィールドになっていく。

その活動を通して、彼らがたくさんの予定不調和を学び生きる術を身につけることができれば とのお考えのもと、
週末には、都会の神戸から、ご家族やお仲間と開拓活動に足を運んで来られます。

今日はあかい工房として、棟梁たちが、少しお手伝い。
蔽い茂る竹やぶの伐採や、古くなった塀の解体作業。
暑い中での作業でしたが、お話しをしながら楽しいひとときでした。

まだまだ始まったばかりの開拓
お手伝いをしながら、一緒に楽しませていただきます。

 

 


真夏の上棟

真夏の上棟

丹波篠山の今田町、大自然の地形を活かしたH邸
梅雨空けを待ち、予定通り上棟が行われました。

朝から、好天に恵まれ、気温もかなり上昇し暑さとの戦いの中、滞りなく作業が進みました。

当日はカメラマン同行で施主様も来ていただき、タイムラプスで撮影されてました。

H邸は高低差のある段差を生かした建物になっており、
また、敷地形状に合わせた建物は、「への字」の形状をしています。
そのため、斜めの桁に上り梁をかけるなど、3次元の加工機でないとできない部分があります。

その部分については、株式会社 MuFFさんが算出した寸法を元に、
相違がない事を確かめながら、大工の手加工で進めました。

翌日からは、屋根下地から断熱材の敷き込み、通気の確保を確認しながら、
大勢の大工で、盆前の3日間で屋根下地まで終了しました。

建て方を終えた大工達の顔は、小麦色に輝いていました。

 

 


家と暮らし【旧栗屋西垣】アップしました。

篠山城下町内にある大きく長い建物、「旧栗屋西垣」をリノベーション。
インキュベーション施設やゲストハウス等、新しくて良いものと調和し、
生まれ変わりました。

「家と暮らし」よりご覧いただけます。