心に刻む風景 築200年の茅葺き民家改修

心に刻む風景
築200年の茅葺き民家改修

神戸市北区淡河町某所で工事が進んでいる
築200年ほどの茅葺き民家の改修工事。
周囲は田んぼと緑が広がる自然豊かなロケーション。

茅葺き工事を手掛ける〝くさかんむり〟からの紹介です。
メインは大きく傷んだ茅葺き大屋根の葺き替え。
補助金を活用して全面を葺き替えされることになりました。

それに伴い、傾いてしまった蔵や茅葺きの取り合いの解体工事、
そして、瓦葺き下屋根の瓦の修繕に携わらせて頂きました。

解体する蔵の屋根の瓦を下屋根の葺き替えに再利用
下屋根の瓦工事がしやすいよう、現状の茅葺きを刈り上げたりと、
職人同士のチームワークで工事が順調に進んでいます。

現在、神戸市には北区や西区を中心に、
約800棟もの茅葺き民家が残っています。

茅葺民家のある風景を残したいと、行政や職人、
所有者など多くの方が保全活用に向けた活動をしています。

隣の小学校の子どもたち十数人が、この茅葺き民家を囲い絵を描いていました。

自然と人、農と人、人と人など、風土やさまざまな関わり合いを通じて
受け継がれてきた文化を次の世代へ









Courtyard House in Tamba

Courtyard House in Tamba

設計監理の芦田さんと週1回の定例打合せを実施

施主様も参加してもらうことで、
打合せの雑談の中から感じる好きや価値観を共有していきます。

現場で気づいた木製玄関ドアの養生に印字された
〝葉っぱの世紀のはじまり″ ユダ木工の理念
私たちが当たり前にその恩恵を受けている資源は全て、長い時間をかけて地球が育んできたものです。
森を守り、暮らしに生かし、木とともに生きる。
それがユダ木工の製品作りの根幹。
私たちの立場から出来ること、私たちだから出来ることとは何か、
思考を凝らして、日々考え、取り組んでいます。

私たちの立場だからこそ出来ること、しなくちゃならないこと あると思います。
ほんの少しの工夫
図面には表れない問題を、現場でコントロール
養生はもちろんの事、例えばビニールの仮の縦樋
次の仕事の左官屋や塗装屋の施工時に支障がないように。

そんな気づきのある現場

創意工夫でより良い家づくりを目指して。

設計:芦田成人建築設計事務所
https://www.ashida-as.com










ここは家 もしくはカフェ それとも、、、、。

ここは家 もしくはカフェ それとも、、、、。

足を踏み入れた先に広がるお施主様の研ぎ澄まされた感性に
同調した職人たちの施工風景
外観から想像できないどこにも属さない家
「DOMALIVHOUSE」

春先に棟上げを行い、着々と工事は進んでいます。
この建物は、ご自宅でもありカフェでもありモデルルームも兼ねた
夢ある家づくりをサポートする場所

お施主様の想い
ファイナンシャル、土地探し、 建築家選び、工務店選定、工程管理、品質管理、アフターメンテナンス。
どれ一つ疎かにしては成り立たないのが家づくりです。
その過程をお施主様の真のエージェントとしてサポートするために、
今夏完成する「DOMALIVHOUSE」を活用した「家づくりサポート」をスタートさせます。

無垢の感覚、職人による仕上げ、お客様一人ひとりの有意義な導線等、
その一つ一つを叶える為には時間と対話、優秀な職人の技、
空間をデザインする感性に優れた建築家等の力が必要です。
丹波篠山の家「DOMALIVHOUSE」は万人に受けるものではありません。
しかし、そこには住まう人の歴史があり、思いがあります。
住まう人の思いを形にする事が出来ればこんな素敵な事はないと思います。
その一助になれればと思い、私が夢ある家づくりをサポートしていきます。
(お施主様SNSより抜粋)

個性を築くためにあるといっても過言でない「DOMALIVHOUSE」は、
住まわれた時に新たに芽生えるであろう感性と好きな事
その時を一緒に共有できる喜びを私たちも感じながら、
期待に胸を膨らませ、目を配ります。
感性が仕立てられる瞬間を見逃さないように。












家と、暮らし【U邸】アップしました。

これまで歴史を積み重ねてきた建物に敬意を払い、
そこに新たな付加価値を加えてより良いものへと。

「家と暮らし」よりご覧いただけます。


離れと母屋の二世帯リフォーム工事

離れと母屋の二世帯リフォーム工事

東条湖のある山並みや田園風景が広がる
自然豊かな加東市で行われた古民家リフォーム工事。
離れと母屋の隣接した2つの建物を、
工事時期を分けて施工。

あかい工房では、これまでも様々な古民家の
リフォームを手がけてきました。

今回の離れでも太くて立派な梁が使われており、
意匠として見せる仕上げへと工事中に変更。
新しい木材では表せない、古材ならではの経年美です。

しかし、古民家に携わっていると、柱の根元の腐食など
どうしても残せない部分も出てきます。
母屋のリフォームでも、解体すると、そういった箇所が出現
主要となる構造材は、駄目なものは交換し、
状態が良いものと一緒に、今後も建物を支えていく大事な力となります。

また、構造以外の仕上げ箇所においても、
これまで歴史を積み重ねてきた建物に敬意を払い、
職人による手仕事が見える仕上げを心掛けていきます。

再生をしても何だか懐かしい。
思い出の残る住まいに、新しい息吹を与える感覚。

生まれ変わった2つの建物に
堂々とした風格ある佇まいが宿りました。








遠くの山と自然に触れて癒される雑木の庭

遠くの山と自然に触れて癒される雑木の庭

昨年夏完成した『9T+』の家
その後の相談から半年たった今夏 雑木の庭が完成しました。
プライバシーの確保と自転車置き場、デッキでの癒しがテーマ

およそのレイアウトは決まり樹木の選定に、
限られた予算でも本数は減らさず、樹形が整ってないものや計画より小さな木を
選定し、全体のイメージを再構成

建物の基礎で余った栗石をポスト周りに敷き詰め、
そこから続く玄関前には細めでしなやかなイロハモミジと、
地元丹波石に下草で雰囲気づくり。
庭へのアプローチは曲がりのあるコハウチハカエデをくぐりながら
奥の芝の庭へ

芝は手入れが易しいTM9
残土で作る小山はいつもの定番
小山の奥に常緑のシマトネリコとシラカシで程よい目隠しに。

デッキ前には目隠しと日除けを兼ねたコナラを配置し
室内から見える庭の近景にはヤマアジサイが顔を出し、
ブルーベリーも収穫できる庭となりました。

自転車置き場は
丹波桧の構造材と丹波杉の鎧張りの組合せ
小雨の時には遊び場にも。

雑木の庭から聞こえる風や雨の音、鳥のさえずりは、
今までとは違う新しい『9T+』の音色
これからもいろんな音色をブレンドした家になるといいですね。










離れで進むバリアフリーなリフォーム

離れで進むバリアフリーなリフォーム

西宮市で進行中のリフォーム工事

昨年に母屋のリフォームをさせて頂き、
今度は母屋と廊下で繋がっている築40年の木造離れの
リフォームです。

室内各所の段差解消、玄関までのアプローチに設置するスロープ、
手摺やコルクフローリングなど、
足腰にも優しいバリアフリーなお住まいにすべく、
屋根と構造体を残してスケルトンに。

また、無断熱であった床下や土壁、天井に断熱材を充填、
窓も全て断熱性能の良いものに改修。

脱炭素化に向けた流れが加速するなか、
国の家づくりに関する支援制度も
省エネ性能のさらなる引き上げを目的としたものに
ポイントが置かれています。

今回のリフォーム工事でも、
「こどもエコすまい支援事業」や「先進的窓リノベ事業」
の補助金制度を利用。

あらゆるモノの価格が高騰するなか、
こういった補助金をうまく活用することで、
お施主さまにも大きなメリットになります。

暮らしをより豊かにするリフォームは、省エネにもつながる時代となりました。

「つくる責任、つかう責任」
リフォームは脱炭素化へ貢献しています。








茅葺きの新たな魅力を発信 ~~第5回 古民家すまい塾~~

茅葺きの新たな魅力を発信 ~~第5回 古民家すまい塾~~

NPO神戸茅葺きネットワーク主催の「古民家すまい塾」
今回は、2015年に竣工した大前家住宅での開催。

開会にあたり、中庭のウッドデッキをステージとして、
サックスのライブ演奏が行われました。

周囲に広がる田園風景と茅葺き屋根、
サックスの音色が響き渡る光景は風情があって、
参加された方々も皆ほっこり。

メインのトークセッションは
大前家の建築にも携った茅葺き職人の相良、
建築家の殿井、あかい工房の赤井の3人による
“茅葺の可能性”を探る討論。

茅葺きと言えば、普通はあかい工房の事務所のような
茅葺き民家の屋根を創造するかと思いますが、

最近では屋根以外でも茅の切り口を見せて、
建築の意匠として使用する事例も多く、
最近訪れた蒜山のサイクリングセンターでは、
天井の仕上げに茅葺きの切り口を見せた意匠が
採用されていました。

これをヒントに、計画中の古民家再生プロジェクトでは、
既存屋根は全て板金で覆われてしまった茅葺屋根を、
雨の掛からない箇所を中心に茅葺きの切り口を見せる意匠
とし、新しいKOBEの茅葺民家の新しい魅力を創造する考えです。

茅葺き屋根の技術を用いた面白いアート作品事例も
数多く紹介され、茅葺きの新たなポテンシャルを実感。
参加された方々も大変興味深く、
楽しい時間を過ごしていただけたのではないでしょうか。









家と、暮らし【渦が森の家】アップしました。

RCと木造の混構造の建物を減築リフォーム
仕上げだけなく下地や素材までセレクトされた素材でできた家

「家と暮らし」よりご覧いただけます。