外壁の下地作り
梅雨も明け、本格的な夏、到来です。
この日は高槻市の大規模改修の現場では、外壁の下地作りを進めています。
外壁に防水シートを貼り、その上に柱と間柱の墨を打ち、目印をつけていくところから作業が進みます。今回の外壁は左官仕上げのため、左官材を圧着するためのラスを取り付ける木下地を施します。
ここにも一つ手間をかけることが次の工程に影響します。
基礎の水切り部分から軒に向けて通気を取るための通気ラスを貼るには、たわみを防ぐために、柱や間柱のピッチの胴縁下地だけでなく、その間に補助胴縁を入れる必要があります。
しかし、補助胴縁を打つ壁の中に柱がないため、長いビスを入れすぎると、壁の内部に突き出し、次の工程の断熱材が入れにくくなります。
入れにくいだけでなく、突き出したビスに断熱材が引っかかり、しっかりと入らない部分などのムラが出来てしまいます。
それを防ぐために柱や間柱の部分に付ける胴縁と、補助胴縁とビスの長さを変えながら施工します。
また改修の場合は、1階と2階では間柱のピッチも違っていることもあり、壁の内側と外側とで計算をし、その部分ごとにビスやピッチを変えていく必要があります。
外壁を仕上げると、隠れてしまう下地とはいえ、家の性能を決める一つの要素です。見えない部分こそ、しっかりと手間を加えていきたいと考えています。