建物を借景の間にある庭

2016.7.11
あかいの考え
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建物を借景の間にある庭

広がる田園の稲も緑が深くなり、いよいよ夏もすぐそこまでやってきました。

神戸市北区の「にろうの家」も昨年の秋口の引渡しから、生活もようやく馴染んできた頃。

実際にじっくり住んでいただいて、二棟が並ぶ平屋と広がる田園の間にどのような外構を施すかを、森田建築設計事務所さんと最終打ち合わせ。

必要な工事として、お父さんやお母さんのためにも足元を歩きやすく。

ただコンクリートでは周りの自然と馴染まないため、土の風合いを活かしながら、足元を固めるガンコマサを採用することにより

歩きやすく、土の風合いが田園風景とも馴染む外構となります。

また道路や隣地との境界に生垣を造ることにより、

曖昧であった境界をはっきりさせるだけでなく、奥に広がる田園や自然を、より借景として愉しむことができます。

内と外、手前と向こうという日本独特の世間という感覚がより、向こうに広がる自然を引き立たせてくれることとなりました。

生垣には白橿、山茶花、クチナシなどを植え、その白い花に鳥や蜂などが引き寄せられる姿に手前にある自然の豊かさを感じる庭になりました。

ここから植樹や版築壁を施し、これから始まる暮らしとともに成長する庭となりそうです。