毎月第一月曜日の朝。
あかい工房では、仕事が始まる前に全員で社用車を清掃します。


「そんなに汚れていないのに、なぜ掃除するの?」
そう思う人もいるかもしれません。
でも、この時間は車をきれいにすることだけが目的ではありません。
毎日現場へ連れて行ってくれる車への感謝と、自分自身の気持ちを整える時間です。




私は昔から、車がきれいな人、道具が整理されている人は、現場もきれいで仕事もきれいだと思っています。
整理整頓は、ただ片付けをすることではありません。
頭の中を整理することです。
「あれ、どこに置いたかな。」
その数秒の積み重ねが仕事の流れを止めます。本来なら図面を見たり、次の段取りを考えたりできる時間が、
探し物で終わってしまいます。
現場でも同じです。
道具の置き場所が決まっていれば、必要な時にすぐ手に取れる。その小さな積み重ねが、仕事の質の差になります。
これは大人になって急に身につくものではありません。
幼い頃から「使ったものは元の場所へ戻す」「身の回りをきれいにする」という習慣を積み重ねることで、自然と身についていくものだと思っています。
そして、これは会社の中だけの話ではありません。
地域の清掃活動も同じです。
汚れている場所には、さらにゴミが捨てられる。反対に、きれいな場所は、きれいな状態が保たれやすい。
「割れ窓理論」という考え方があります。一枚の割れた窓をそのままにすると、「誰も気にしていない」という空気が広がり、さらに荒れていくというものです。
ニューヨーク市でも、街の落書きやゴミなどを徹底して改善し、街の環境を整える取り組みが進められました。
犯罪の減少にはさまざまな要因がありますが、「環境を整えることが、人の行動にも影響を与える」という考え方は、多くの場面で大切にされています。
私は、仕事も人生も同じだと思っています。
周りの環境を整えることは、自分を整えること。
だから今日も、車を磨き、道具を片付け、現場をきれいにする。
その積み重ねが、いい仕事につながると信じています。

