有馬川のほとりの家 竣工
ご主人の生まれ育った大きな旅館跡の実家に、家族みんなで移り住むと決意された、有馬川のほとりの家。
大きな古民家は、今の生活スタイルとはかけ離れた和室が何間もつながった大空間。
開口部はすべて木製建具。
冬場に室内に入った時は、外気温と同じ程。
建物の状況を把握するため、構造や傾きなど調査し、家族構成に合わせた減築を提案。断熱性の向上のためセルロースファイバーを壁と天井に敷き詰めました。
完成見学会の時には、バイオエタノール暖炉も相まって、
真冬なのに暖かい空間で、たくさんのお客様をお招きいただきました。
塗装工であるご主人の技術を余すところなく見れるLDKには、有馬川のほとりの家を支えてきた
大きな梁が鎮座。
デザインガラスが特徴的な建具や、丸垂木を使った手すり、欄間を使ったTV棚など、思い出は形を変えて生かされています。
それらを受け継ぐ事の大切さを身をもって、次の世代に伝えられたご主人のご決断。
きっと有馬川のほとりの家も喜んでいる事と思います。