神戸農村スタートアッププログラムに参加して
地域とつながり、田舎の未来を考える


9月27日から始まった「神戸農村スタートアッププログラム」に、
あかい工房スタッフの今井が参加しました。




近年「古民家で暮らしたい」「田舎でお店をしたい」「畑を始めたい」といった
相談が増える中、地域密着の工務店として、
そうした方々の想いや考え方を直接知る機会にしたいというのが参加の目的です。
初回は自己紹介からスタートし、神戸農政公社さんの取り組みの説明や、
今後のフィールドワークに向けた準備などが行われました。
参加者の半数以上は起業を目指す方で、移住希望者やすでに移住された方も多く、
実家が農家という人もいれば、神戸に来てまだ2週間という人も。
環境も背景も多様で、それぞれが抱く「田舎への想い」がまったく違うことに驚かされ、
非常に興味深い議論が生まれました。
現地では、あかい工房が施工した「淡河宿本陣」で少し施工当時の話を交えつつ、
地域の暮らしについて話を伺い、箱木家住宅の見学も行いました。



休耕田が増える一方で、農地を借りられる制度の活用により
再生の動きも始まっていることや、知らない人が突然やってくることへの不安・戸惑いなど、
現場の声にも触れることができました。
印象的だったのは、「田舎暮らしを求める人」と「ずっと暮らしてきた人」との間にある
価値観の大きなギャップです。
同じ“田舎”という言葉でも、そこに込める意味は人によって全く異なり、
その違いをどう埋めていくかが大切だと強く感じました。
プログラムはまだ始まったばかりですが、初回から多くの気づきがあり、
参加者同士の意見交換も活発で、熱気あるスタートとなりました。
今後の展開がとても楽しみです。
