芝の青さを保つ一手間
梅雨らしく、空気に湿気を十分に含みつつ、夏の日も差し込んでくるこの季節。
私たちには鬱陶しい季節ではありますが、自然の緑や芝には、盛んに伸びる大切な季節です。
十分な水分と光合成でこの時期は芝がよく伸びて、里山の庭も青々と茂っています。しかし、その根本はまだまだ貧弱で、今伸びている芝が枯れてくる時期には次の芽が育たず、ところどころみすぼらしくなることが多いのです。
だからこそこの季節に、青々と伸びた芝をあえて刈り、そこに目土を敷いていきます。
目土とは、『目土』と書いて『めつち』と読みます。
英語では『Top Dressing』と言って、表面の仕上げ、調整と言った意味になります。新芽を刈り、目土をすることで表面のデコボコを直し、地温を保ち、生育を促進させ芝生をより厚くして密度を向上させます。
またガンジキで土を掻きながら、土に空気を含ませることによって、芝は生き生きと伸びていきます。
伸び盛りのこの時期に芝に手を入れて、土を被せているので、隣の芝は青いと言いますが、一手間がかかっており数週間後に、明らかに違う景色になるんです。
その手間をかけることを大切に考えています。