見えないところ、気づかないところにも

2016.8.8
あかいの考え
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見えないところ、気づかないところにも

蝉の声とともに朝を迎える夏らしい日々が続きます。暑いさなかも現場は元気に動いています。今回の住宅の断熱は、ウールブレスという羊毛を使用した自然素材断熱です。

ウールの持つ力で、室内を「夏は涼しく」「冬は暖かい」適度な湿度に調節し、汚れた空気を浄化してくれる安心な素材です。シックハウスの原因となる有害物質も含まないため、安心して過ごしていただける素材です。

従来のビニールシート付きの断熱材に比べて、ウールブレスを充填した後にシートを貼るという手間はありますが、壁の中で見えないからこそ、外と内の空気や湿気を適度に調節し、体を守ってくれる素材を丁寧に施工します。

建築には、気にかけないとわからない部分も沢山あります。

軒天に換気用に取り付けたスリットもその一つ。屋根裏の換気を促す装置ですが、軒先から控えたところに、すっとライン状に配置することで、いかにも取り付けた感じにならないように配慮を加えます。

窓際につけられたアルミサッシを取り囲む木枠は、外から見たときに外壁の自然素材とサッシの違和感のないように取り付けています。

わざわざ見る部分でもないところにプライドを持って仕事をする。手間はかかりますが、建築として、生活として自然であることを目指して施工をしています。