小国杉を求めて弾丸視察 その1

施主様のふるさと 熊本県
ふるさとの木を使って家を建てませんかと提案し、
小国町森林組合さんを尋ね、木材市場、製材所、乾燥施設などを
案内いただきました。

リニューアルオープンしたばかりの阿蘇くまもと空港に降り立つと、
黒を基調にし、木材が使用された天井が目につく。
オリンピックの選手村で使われた木材を再利用しています。
47都道府県の公共施設などでも再利用されており、
オリンピックのロゴが刻まれているのが特徴です。

そして空港から、小国町へ
小国町は面積の78%を山林が占める熊本の最北端の町です。
この山林で育った小国杉は、ヤブクグリとヤクノシマの2種類がほとんどで、
サーモンピンクで油ツヤがあって美しいのが特徴との説明を受け、
木材市場や製材所で現物を見た時は、私が桧と間違えるほどの
その美しさに見惚れてしまいました。

見た目だけでなく、強度も平均E70以上と申し分ないため、
小国杉だけで作り上げた構造用合板に
床材も追加で採用したのは言うまでもありません。

乾燥後の構造材の木の色やツヤ、香り、
それも今までに見た事のない特徴的な優しい表情
材木自体の品質も良いが、乾燥技術と丁寧な仕事
そして、森と消費者をつなぐ森林組合が行う森の管理者
小国杉トレーサビリティの確立の賜物です。

その乾燥技術を見に、我々は小国町の岳の湯地区へ向かいました。
そこでは、初めて見る光景が。