機械化により技術が要らなくなった職人も多い中
これからも、ほんの少し前の技術を継承していきたい。

2020年の3月に工事を終えていた
三田市の第三セクター「三田地域振興」が町並みの保存と
市街地活性化を目指して手がけている町家再生事業の一つの
「IWAKI―旧いわき呉服店―」

コロナの拡大に伴い、テナントの開業予定の目処が立たず、
テナント2店が揃い、完成写真を撮影する事ができました。

古民家を見ていつも感じる事は、
住み継ぐための知恵がそこにはたくさん詰まっていると言う事です。

今では機械加工が主流で使われなくなった弓なりの曲がり梁
手加工で組んだ曲線は、頼りがいのある存在感を醸し出します。

永年使い込んだ建具には、空間を落ち着かせ、引き締める魅力があります。

無垢の天井板は、木目を愛でる事ができ、全体の木部に統一感を与えます。

随所にみられる昔の普通の仕事を現代の職人が普通に継承する。

機械化により技術が要らなくなった職人も多い中
これからも、ほんの少し前の技術を継承していきたい。

新しい暮らしに叶った美しい空間を今に甦らせていく。

IWAKIの完成写真を手に取り、改めて、古民家は「愛され」受け継がれていくべきものだと感じました。