私たちには当たり前にできて住宅メーカーではできない仕事とは?

昨年夏、解体工事から始まった
西区の二世帯住宅も、いよいよ完成となりました。

最初のお出会いから言うと2年以上。
明石川沿いに広がる平坦な田園地帯の中の、
大きな瓦屋根が魅力的な日本家屋の歴史のある建物も、
老朽化が進み、建て替えのご計画をされました。

歴史のある建物の中には、歴史のある良いものがたくさんあります。
無垢材の天井板や、板戸、欄間など、
現在では、同じものを作ろうとすると高額になるものや、ご用意できない材種もあります。
それらを、新築の家に、再利用できないでしょうか?
と言うご相談。
そんなお話は、大好きです。

日頃からおつきあいのある、いるか設計集団さんの設計期間を経て、
施主様の思いを引き継いで、工事着工となりました。

再利用する部材は、一つ一つ手で解体し、
綺麗にして、また活躍する日まで、倉庫で保管です。
長い年月で、材がひねったり、反ったりしてるのを、
大工さんの手で加工し、新しい空間の中で、蘇らせます。

住宅メーカーさんでは、対応できない事のようで、
工事の保証ができないのか?
そもそもどう取り外したらいいのか?
わからないというのが本音でしょう。

私たちは、古き良きものを、よく知ってます。
施主様の理解や共感がないと、
良いものを次の世帯へと、つないでいく事はできません。

これからもずっと、継承する意義を伝えていきたいと思います。