築200年の茅葺き民家改修 2期工事

昨年の暑い夏、
神戸市北区淡河町で改修工事を行った茅葺き民家。
大きく傷んでいた茅葺きの大屋根は、
地元のくさかんむりさんの手で黄金色に輝く屋根に。

その際に解体工事をさせて頂いた棟との
取り合いとなる納戸の内外装改修工事、
そして、長い間の風雨で傷んでしまった土塀の改修工事を
2期工事として進行中

傷んだ土塀は下地から塗り直し、仕上げは白漆喰。
塀瓦も新しく葺き替えました。

納戸はサッシ窓を入替し、床組を新しくし、
断熱性を向上させた部屋へと工事が進んでいます。

床を解体すると、床下から昔の炬燵と推測される
石積みがあらわに。

江戸時代後期に建てられたとされるこちらの茅葺き民家は、
この1月に「神戸市指定景観資源」として認定されました。

神戸市の都市景観の形成を図る上で
特に重要な価値があると認められる建築物として
36棟目の認定だそうです。

周囲に広がる田園や淡河疎水といった緑豊かな農村環境。
その風景に溶け込む茅葺屋根の民家としての佇まい。
そこには守り伝える文化と伝統があります。
未来へとつながれ。