茅葺きの新たな魅力を発信 ~~第5回 古民家すまい塾~~

NPO神戸茅葺きネットワーク主催の「古民家すまい塾」
今回は、2015年に竣工した大前家住宅での開催。

開会にあたり、中庭のウッドデッキをステージとして、
サックスのライブ演奏が行われました。

周囲に広がる田園風景と茅葺き屋根、
サックスの音色が響き渡る光景は風情があって、
参加された方々も皆ほっこり。

メインのトークセッションは
大前家の建築にも携った茅葺き職人の相良、
建築家の殿井、あかい工房の赤井の3人による
“茅葺の可能性”を探る討論。

茅葺きと言えば、普通はあかい工房の事務所のような
茅葺き民家の屋根を創造するかと思いますが、

最近では屋根以外でも茅の切り口を見せて、
建築の意匠として使用する事例も多く、
最近訪れた蒜山のサイクリングセンターでは、
天井の仕上げに茅葺きの切り口を見せた意匠が
採用されていました。

これをヒントに、計画中の古民家再生プロジェクトでは、
既存屋根は全て板金で覆われてしまった茅葺屋根を、
雨の掛からない箇所を中心に茅葺きの切り口を見せる意匠
とし、新しいKOBEの茅葺民家の新しい魅力を創造する考えです。

茅葺き屋根の技術を用いた面白いアート作品事例も
数多く紹介され、茅葺きの新たなポテンシャルを実感。
参加された方々も大変興味深く、
楽しい時間を過ごしていただけたのではないでしょうか。