T邸 上棟

去年の秋に解体工事が始まった西区のT邸
寒い風の吹く中、棟上げでした。

母屋があって、離れがあって納屋がある、
昔ながらの大きな敷地の中の母屋の建て替え工事

大きな建物で、棟上げの日は、大工総勢10名での、大掛かりなものとなりました。

クレーンで構造材を吊り上げ、大工たちは「かけや」と呼ばれる
硬い木でつくられた大きな槌を使い、6mほどの高い所で構造材を組んでいきます。

梁の上でかけやを振り、威勢のいい掛け声とともに、家が建て上げられていく様は匠の技そのものです。

この建て方の日を迎えるまでも、たくさんの手によってこの日に集約された準備があります。
基礎工事の後の墨出し、足場組み、クレーンの設置進入の計画、
工事車両の置き場、事前搬入の材料、当日の搬入の材料、
そして、構造材を事前に加工して建て方で組むことを可能にする「プレカット」も重要です。

T様も現地視察に行っていただいた、高知県の馬路村の構造材が加工され、
棟上当日の朝、現場に搬入されました。

たくさんの手で支えられてきた建て方の日。
T様親子に、棟を納めてもらう頃には、
現場の安全を願うかのように、夕日が、現場を照らし続けていました。