ええ木を用意するきぃ、神戸で待っちょってください。

今年になり、埼玉県在住のS様ご家族と
土佐材の視察で、高知県を訪れました。

いつも温かく迎えてくれる居心地の良い地。

S様とは、現地で合流し、土佐材の産地である馬路村へと向かいます。
木材の原点となる山、間伐の作業が行われる山道を進んでいきます。

きっと、日本の中で一番空気が綺麗な場所。って思えるほど、
空気が澄んでいて、木の息遣いまでもが、聞こえてきそう。

森林全体を健全に保つための伐採作業でもある、この「間伐」の現場へは、
馬路村の馬路林材加工共同組合の五味専務理事に案内いただきました。

製材所に戻り、五味専務理事からは、
手間隙はかかるけれど、土佐材の魅力を最大限に残せる
減圧式乾燥機を選んだ訳や、
いつまでも木のぬくもりを感じられる家づくりを目指してる事など、
私どもが共感できた思いを聞かせていただきました。

そして、S様邸で使う柱の材を用意いただいており、訪れた記念を記されました。

土佐から運ばれてきて棟上げの日に出会う木材は、山から伐採された時から、
いろんな人の思いを次から次へ背負って、やってきます。

「ええ木を用意するきぃ、神戸で待っちょってください」

五味専務理事のその一言が、すべてを物語っています。
その日を待ち遠しく、愛おしく迎えたいと思います。