古民家リノベーションの減築工事、それも一つの新しいライフスタイルの形

江戸時代には湯乃山街道の宿場町として栄えた神戸市北区淡河

この地区で、古民家の減築リフォーム工事をおこないました。

家族構成が変わり、ライフスタイルが変わると、必要だった部屋が
使われなくなってしまう事があります。

部屋が余ると掃除も大変ですし、使わない部屋の痛みが激しくなるため、
維持管理費も高くついてしまいます。

ライフスタイルに合わせて、快適に暮らしていく上で、
減築は効果的な手段といえると思います。

家を小さくすると聞くと、もったいないと言うイメージがありそうですが、
減築する事によって、得られるメリットはたくさんあります。

今回の減築工事は、2階建ての既存の家を2階から屋根まですべてを撤去し、
平屋建てへと、姿を変える大規模な減築工事となりました。

2階を撤去した後に1階の屋根部分の骨組みを組み立てる作業は、
既存部分の家の水平や垂直を見ながらの、繊細な作業となりました。

今の家の雰囲気を残してほしいとのご希望で、使える建具や造作材など、
再利用できるものを極力使い、雰囲気を壊さないように配慮いたしました。

施主様自身で、屋根の瓦を撤去したりと、共に工事に費やした時間が、
随所に刻まれていると感じます。

この家の歴史を一緒にこれからも見守り続けます。