歴史ある建物を次の世代へと
数々の改修工事が進んでいます。

あかい工房では現在、築年数の古い建物の改修工事が
数多く進んでいます。

古民家の工事着工にあたり、まずは内部の解体工事から。
現場の状況に応じて、不要な天井、壁、床を撤去し、
柱や梁など骨組みの状態まで一旦戻します。
この状態で露わになった柱や梁の痛み具合を確認し、
使えるものと使えないものとを判別します。
白蟻被害などで腐食が進んで使えないものについては
新しい木材に取り替えますが、
構造上まるごと交換できないケースもあり、
そんな時は大工の腕の見せどころ。

伝統的な技法で建てられた古民家の修繕では、
同じく古くから伝承された継手技術をもって根継ぎを行います。
写真にある継手は「追掛け大栓継ぎ」といって
継手の中でも一番強いとされる伝統工法です。

また、傾きが酷い柱もこの構造補強工事の段階で垂直に近づけます。
過去に繰り返された改修で元の姿を失っている場合には、
梁などをそのまま表しにして仕上げたりと、
歴史が刻まれた古材の美しさを愛でる事が出来るように。

古民家の建築技術を若い職人へ伝承し、
建築文化を次の世代へ継承していくことを目指して。